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海鼠壁の作り方


海鼠壁の作り方

土蔵などの外壁で、方形の平瓦を貼り、目地(めじ)の漆喰(しつくい)を海鼠形に盛り上げて塗った壁。

四角い平瓦(ひらがわら)を張り、その目地(めじ)に漆喰(しっくい)をかまぼこ形に盛り上げて塗った壁。土蔵などの外壁に用いる。

瓦の形は正方形や亀甲形など。

腰壁部分に平瓦を張って、その目地部分に漆喰を半円形に盛り上げるように仕上げる

生子壁

盛り上がった漆喰の部分を「海鼠漆喰」、海鼠壁で仕上げた塀を「海鼠塀」

もともと土蔵の雨掛り部分である腰回りの防水の保護を目的に施します。土蔵として用いる海鼠壁は、壁厚が20~30センチメートルあることから、防火上の目的で作られています。海鼠壁の構造は、蔵の室内に木部が露出し、開口部には観音扉が設置されています。

漆喰とは、消石灰に麻の繊維と海藻を使って膠着剤を混ぜ、水で練り合わせた日本独特の塗り壁の材料のことをいいます。漆喰は、日本壁の内部や外部、小舞や木摺、ラスボード、コンクリートなどの下地の上に塗られる左官材料です。漆喰は、空気に触れて乾燥するにつれて硬度が増す性質で、防火性が高く、調湿機能もあります。漆喰は、湿気が多い日本の気候にあった自然素材とされています。

そこで、海鼠壁は、伝統的な漆喰仕上げで施される手法の一つとされています。



以下のサイトから引用しました。勉強になります。

http://www.juujien.net/w/0499.html



壁のデザインと言っても、只の四角形を並べるだけです。瓦であろうがレンガであろうが、タイルでも石でも同じ。でも世界には地方地方の特徴的な壁のデザインがある。人間って奴は本当にいじらしいと言うか素敵な存在だ。

矩形(四角形)を斜めに組むのは海鼠壁に特徴的だ。調べた訳でもないから、海外ではどこにも無いとは言えないが、珍しい組み方であることには違いあるまい。

瓦が壁に当てられるのも方法としてもサイズ的にも珍しいと言えるだろう。

矩形のエッジを漆喰で海鼠状に盛り上げるのは決定的な特徴であることは当然だ。



下地板と瓦の間はどうなっているんだろう。その場所にも漆喰が塗られるのかな。粘土が塗られるのかな。特殊な土かな。



今の日本で本格的な海鼠壁を作るのは容易でない。相当高くつく可能性がある。だから新しい技術へ移行するというのも芸が無い。古いものは守る力が無ければ尊敬は得られない。

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